ライブチャット」として現在メジャーになっているものの代表として、「フェイスタイム」と「Skype」が挙げられます。両者は似たようなものではあるものの、まったく異なったサービスです。共通項としてあげられるのは両者とも「モバイル端末で使用できる」という点でしょう。
現在、パソコンは誰もが使い、誰もがインターネットに接続する時代になっています。ですが、さらに一般化した情報端末として「携帯電話」が挙げられます。携帯電話は文字通り電話が携帯可能になったものです。携帯電話を用いることで、どこにいても、通信電波の圏内であれば通話が可能なのです。携帯電話は人の「コミュニケーション」を革新に導いた活気的なアイテムでしょう。
そしてその「携帯電話」のサイズに「コンピューター」が収まり、さらに活気的なアイテムが登場しました。それが「スマートフォン」です。スマートフォンはCPUやメモリが小型化し、さらに機能的で実戦的なUIが具現化した新時代のスタンダードな情報端末です。スマートフォンの登場によって、人とインターネットの関わり方が新しい局面を迎えたのです。それらのスマートフォンは汎用的な「OS」によって制御されています。内蔵されているのはノートパソコンに勝るとも劣らない高性能なシステムです。
それらは必要に応じてさまざまなアプリケーションを実装することができます。実装されたアプリケーションにより、用途に応じた機能を発揮する点はパソコンと変わりがありません。手のひらサイズ、それまでの携帯電話ほどのサイズに洗練された超小型コンピューターであるスマートフォンは、新たなコミュニケーションを私たちにもたらしていたのです。
そのスマートフォン上で稼働するのがSkypeとフェイスタイムです。Skypeはそのアプリケーションをインストールすることで、フェイスタイムはiPhoneにプリインストールされているアプリケーションを使用することで利用が可能です。それらを用いることで、パソコンを使用することなくライブチャットを利用することが可能になっているのです。携帯電話でも「テレビ電話」は実装されていましたが、それには「通話料」がかかりました。インターネットを経由するライブチャットの利点のひとつとして、原則的に無料である点が挙げられます。Skypeやフェイスタイムはスマートフォンを用いて無料通話を実現するものでもあるのです。
これにより、「電話」の新しいカタチが実現しました。通話料を支払うことなく、電話が可能になったのです。電話回線に頼らず、インターネットに接続していれば無料で通話を行うことができるというわけです。そのような仕組みが一般化されたことにより、私たちのコミュニケーションはより充実したものになりました。私たちはいつでも電話やメールが可能です。顔と顔を見せ合ってのコミュニケーションも無料で可能なのです。コミュニケーションの新時代は、これらが動作するプラットフォームとしてのスマートフォンの誕生と、Skypeやフェイスタイムなどの優れたアプリケーションの誕生によって訪れました。私たちはもう通話料を心配する必要はないのです。無料で通話できる仕組みが手の中にあるのです。そして、それはごく一般化されたアイテムによって実現されています。