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普通のチャットと根本的に違う点

ライブチャットの仕組み自体は、同じ「チャット」と呼ばれながらも従来のものとはまったく異なります。ライブチャットとチャットの共通点といえば、その「即時性」です。入力した内容がすぐに相手に伝わる、即座に反映されるということが、ライブチャットとチャットの共通項です。だから「チャット」と呼ばれています。

ただ、その仕組み自体はまったく別のものです。ライブチャットでは「ストリーミング」の技術が使用されています。対して、ただのテキストチャットでは「ログファイル」の「リロード」というかたちで「即時性」を持たせているのです。原理がまったく異なるため、同じ「チャット」とはいえその仕組みは別のものなのです。

従来のチャットでは、複数のブラウザから開かれたチャットの入力と表示の画面が、ある一定時間経過したタイミングやリロード、あるいは何か文字を入力したタイミングでそのときに参照してるログファイルを読み込み直します。そのログファイルにはそのチャットで入力されたテキストが格納されていて、そのまま画面に表示されるのです。テキストチャットは短いスパンでひとつのログファイルを「共有」するため、あたかもリアルタイムでやりとりしているかのような錯覚を覚えるのです。ログファイルを何度もリロードしながら、またそのログファイルに書き込みながら、自身もそのチャットで「会話」をするのです。ただ、ログファイルの読み込みと次の読み込みの間までには「タイムラグ」が発生します。ですから、現実的には「リアルタイム」ではないのです。

対してライブチャットはテキストの情報もリアルタイムに「プッシュ」します。何かが入力されれば即座にそれを参加者に対して送信するのです。さらには電話のような「リアルタイム」で音声や映像の情報を相手に送信します。本当の「リアルタイムコミュニケーション」として、ライブチャットは使用することができるのです。

もちろんインターネットを経由するわけですし、転送速度によっては多少のタイムラグが発生してしまうこともあるのですが、それでもそのライブチャットシステムを用いて実際の「会話」をすることが可能です。ログファイルを共有するのではなく、互いに音声と映像、あるいはテキストファイル、そして添付するデータなどを同時間軸で「共有」することが可能になっているのです。

ログを参照するシンプルなプログラムとは違って、ライブチャットでは大規模なデータが行き交う強固なサーバーも必要です。また、WEBベースにしてもアプリケーションベースにしても、音声や映像を参照したり、ファイルを共有したりするためのシステムと、使いやすいUIが必要です。

ライブチャットシステムの方が従来のチャットよりも高度であることはもちろんですが、なによりもそれを実現可能な「インフラ」が必要です。また、利用者が用いるインターネット回線もある程度の速度がなければいけません。従来のような「モバイルルータ」での3G接続などでは心もとないくらいです。ですが、現在ではモバイル回線も4G、LTEが急速に普及しつつあり、どこにいても、大容量のデータを送受信することが現実的なものになってきています。

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