私たちは「言葉」を習得してから、ある意味「コミュニケーションをとる」をことを宿命付けられています。コミュニケーションすることで、ひとりの叡智がみんなのために、みんなの叡智がひとりのために作用する環境をつくり上げたのです。
私たちの文化は、文明は、コミュニケーションをとることが「すべて」といってもいいでしょう。私たちは「なんの情報も得ない」という日がありません。なにをするにしても、どこへ行っても、何らかの情報を受信しているものです。それは音声であったり、映像であったり、テキストの情報であったりするわけです。それは「誰かが用意したもの」であるのです。誰かが用意した情報を得ている以上、受信している以上、それも「コミュニケーション」なのです。
昨今、世の中は高度に情報化が進みました。テレビやラジオ、もしくは雑誌から得られていたような情報は、現在ではインターネットを介しても得られるようになっているのです。そのような状態に、私たちはすでに馴れてしまっています。「距離」はもはやなんの障害でもないのです。遠く離れた人と意思の疎通をしたり、たとえそれが異国の人であっても、言語の壁を乗り越えればコミュニケーションができるのです。まさに、すべての人が情報を発信し、すべての人が情報を受信することができるということです。
そのような状態を「どう生きるのか」ということが大切です。ただ情報に流されて右往左往するのではなく、情報を自ら生み出せるような生き方もできるのです。
コミュニケーションは、何かを誰かに伝えることです。コミュニティは、それが密に飛び交う場です。「仕事」はめまぐるしく変化する社会に対して自分がどのような形で貢献するのかという試練の場です。楽な仕事はありませんし、意味の無いコミュニティもないのです。すべてのコミュニケーションに意味があります。それらに対してどのようなモチベーションで接するのかはその人の自由です。
私たちは生きていくなかで必ず無視できないコミュニケーションを行わなければいけません。「レジでお金を払う」ということもコミュニケーションです。「電話番をする」ということもコミュニケーションです。それらのコミュニケーションを巧みに繰り出し、乗りこなすことで、上手に生きていくことができるのです。その現実を受け入れることで、私たちのコミュニケーション力は向上します。
コミュニケーションのためのツールは、現在ではさまざまなものがあります。ライブチャットだけがすべてではありませんが、今一度私たちにとって「コミュニケーションとはなんなのか」を考えてみたいものです。ライブチャットをどのような目的で利用するのかは人それぞれですが、相手の姿が映像で見える、こちらの姿も映像で見せることができるということが、どのような効果を生むのかということです。そのようなことがどう自分自身の活動に影響するのかということです。
そのようなことを考えることで、コミュニケーションの大切さ、素晴らしさ、また「怖さ」を考えることができるのではないでしょうか。「生きる」ということはコミュニケーションをするということです。誰もが、それを避けることはできないのです。